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ナイキの厚底シューズが席巻! 2020年「箱根駅伝」

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ナイキの厚底シューズが席巻! 2020年「箱根駅伝」

令和最初の第96回箱根駅伝は青山学院大学の10時間45分23秒の大会新記録、5度目の総合優勝で幕を閉じました。裏側では毎年、各メーカーの熾烈なシューズ争いが起こっています。前回大会では約40%の選手がナイキのシューズ使用し、厚底シューズ「ヴェイパーフライ4%」の使用が目立った大会から、今大会でシューズ勢力図がどう変わったのでしょうか。今年のトレンドのシューズを紹介していきます。

箱根駅伝のはじまり

1912年ストックホルムオリンピックにて日本人五輪選手第1号として出場した金栗四三氏が28歳の現役中に「オリンピックで日本を強くするには長距離、マラソン選手の育成することが必要。1度にたくさんの選手を育成するには、駅伝競走が最適だ。」という駅伝創設の呼び掛けに応じた早大、慶大、明大、東京高師の4校によって、1920年(大正9年)に「四大専門学校対抗駅伝競走」として第1回大会が開催されたのがはじまりです。箱根駅伝は、関東学連が主催する地方大会であり、10位以内に入ると、同じ年の全国大会で駅伝シーズンの開幕を告げる出雲全日本大学選抜駅伝競走に関東代表として出場でます。一般に、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝を併せて「大学三大駅伝」と呼ばれており、同じ年度の全大会に優勝すると「三冠」と称されます。近年だと2016年に青山学院大学が3冠達成しています。

主役はナイキ!なんと約84%の選手がナイキの厚底シューズ!

今年の箱根駅伝はピンクのシューズや薄いグリーンとオレンジの左右カラーが違うシューズ「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」をはいた選手がほとんどでした。ナイキは前回大会の箱根駅伝で約40%の使用率でしたが、本大会ではなんと約84%と、2倍もの選手がナイキの厚底シューズを履いていました。

今回、このシューズをはいた選手が往路のエース区間2区(23・1キロ)で、区間記録を7秒更新する1時間5分57秒の区間新記録を樹立しました。さらに、大会最優秀選手賞の「金栗四三杯」を受賞した東洋大学の主将であり、学生最強ランナーと言われている相沢晃選手も「ナイキズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」を着用。駅伝以外でも昨年、男子マラソンで世界記録保持者エリウド・キプチョゲ(ケニア)選手が、10月のオーストリア・ウィーンで行われたフルマラソン(42.195キロ)の2時間切り“サブ2”を目的とした非公認レースで、1時間59分40秒2(世界記録は2時間1分39秒)を叩き出したことでナイキの厚底シューズが話題になりました。

「不公平なアドバンテージ」といわれるほどのシューズ。

ナイキの厚底シューズはマラソン界のみならず2020年の箱根駅伝をも席巻しています。

優勝した青山学院大学の選手たちのシューズが変わっていた!

王者奪還を果たした総合優勝の青山学院大学は、これまで大半の選手がユニフォームなどでサポート契約しているアディダスのシューズを履いてました。しかし、昨年の10月の出雲駅伝で5位に終わり、11月の全日本大学駅伝で東海大に逆転優勝された直後から「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」を履き始めました。今年の箱根駅伝の往路では青山学院大学の選手全員がナイキの厚底シューズを着用、マラソン界で「不公平なアドバンテージ」といわれるナイキの厚底シューズは青山学院大学の大会新記録での総合優勝にも貢献していたと言えるでしょう。

ナイキ史上最速シューズ「ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」とは

出典:ゼビオオンライン

前作の「ナイキズームヴェイパーフライ4%」からさらに進化を遂げたシューズです。推進力の元となるカーボンプレート、エネルギーリターンをさらに高めているズームエックスフォーム、ナイキフライニットよりも軽量で通気性に優れたヴェイパーウィーブ素材の最も革新的な技術を組み合わせることで、最も軽く、反発性の高い厚底のナイキ史上最速シューズはレースでの記録を目指すランナーにおすすめです。ナイキのみならず、各メーカーもカーボンプレートや厚底のシューズを発売していますが従来のランニングシューズと比べてメリット、デメリットは何でしょうか?向いているランナーはどんな方でしょうか?

メリット&デメリット

メリットはカーボンプレートが前に進むスピード、推進力に変わり、さらに安定感も生み出します。厚底はクッション性がありレース後半での力を発揮しやすいといわれています。

デメリットはカーボンプレートの硬さや反発が筋力に自信がないランナーには負担がかかり疲労につながってしまいます。ゆっくり走るLSDトレーニングなどには向いていません。

向いているランナー

シリアスランナー(サブ2~3)やスピードを求める陸上部の学生ランナー。

初心者ランナーやサブ4~ビギナーには

筋力に自信がないランナーやゆっくり走りたいランナー、LSDトレーニングなどスピードを目的にしないトレーニングには向いていません。初心者の方やトレーニングで使用する方には同じナイキでも、ズームペガサスターボ2やペガサス36がおすすめです!

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まとめ

2020年「第96回箱根駅伝大会」は青山学院大学の大会新記録での総合優勝という結果でした。ナイキは前回大会の約40%から本大会では約84%と2倍もの選手が使用しており、今年も「ナイキの厚底シューズ」がトレンドになりました。ナイキの厚底シューズが今年もどこまで席巻するのか?各メーカーが対抗する新作シューズがでてくるのか?今後に期待したいですね。

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